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  3. 青山 高治
  4. 「ロック」。

大学時代以来、約20年ぶりにバンド活動をしています。
僕はヴォーカルとギターを担当し、「ルースターズ」や「はっぴいえんど」など日本のロックを演奏するバンドです。
そう…「ロック」です。「ロック」とは音楽のジャンルではなく、生き様や精神です。
つまり「ロックな気持ち」になることが大切なのです。

昨年末バンドにとって2回目のライヴがありました。
市内のライヴハウスで出番はもちろん夜…やっぱりロックは夜です。
しかし準備には時間がかかります。正午からスタジオで最後の練習があります。
当然練習に向かう前の午前中は家の風呂掃除や洗濯物干しなどでウォーミングアップ…
こちとら休みに丸一日家にいないのです。客をのせる前に妻をのせることも忘れません。
いざロックな気分で大きめのサングラスをかけて練習に行こうとすると、妻から
「立川談志みたいだから止めた方がいい」と言われます。
シド&ナンシー、ジョンとヨーコ…伝説のミュージシャン達も恋人の意見は大切にしていたはず…と思い、
そっとサングラスを外して出かけました。

2時間のスタジオ予約を「ギターを弾く指が痛くなる」「体力を残しておきたい」「おなかが減った」などのロックな理由で、
早めに1時間くらいで切り上げるあたりは平均年齢44歳のバンドにしか出せない余裕です。
その後ライヴハウスに向かいリハーサルを済ませ本番までの数時間、最終ミーティングをかねて食事に行きました。
ジャックダニエルのロックでピザなどジャンクフードを流し込むつもりが、気がつけば「立ち食い寿司」に入り生ビールで乾杯をしていました。魚介を生で食らう…実にロックです。
全員が軽く酔ってきた絶妙なタイミングでドラム担当のリーダーが一言メンバーに声をかけます。
「味噌汁いる人、手ぇ挙げて!」…もちろん全員の手が挙がります。バンドが一つになった瞬間でした。

そして迎えた本番…。歌詞を忘れ演奏も間違えまくる僕の前に、本来なら寝る時間の7歳の息子と4歳の娘が
ステージ最前列で爆音に耐えながら下を向いて卑猥な歌詞を聴いている…という拷問のような時間が過ぎていきました。
家に帰ると妻が言いました。
「時間も遅いし、音も大きいし、子供の成長が心配になるから今度の発表会(…妻は僕のライヴのことをこう言います)にはもう連れていかんね…」。いつの時代も大人達は眉をひそめる…それが「ロック」なんですね。

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