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  4. わしの内なるものを変えた出来事

アナウンサー生活34年目の今年、二つの出来事がわしの内なるものを変えました。


ひとつは8月6日「原爆の日」。
ラジオの特番を担当したこと。
これまであえて触れてこなかった、というか実は避けてきた「原爆の詩」に代表される「原爆文学」に正面から向き合ったこと。
決して楽しい時間ではなかったけれど、アーサー・ビナードさんの案内でその世界を知り、さらに8・6があったゆえに今の広島がありわしらがおる、という「今」への繋がりを強く意識できるようになりました。
そして直接的体験をした人が減って行く中、これまでの時間の流れを広島だから得られた「文化(財産)」として未来へ繋ぐことの大切さをひしひしと感じております。
ふらっと寄った旅先の書店で石井光太著「原爆 広島を復興させた人びと」を手にしたことも偶然ではなかったような気がします。
読後、元気が出る本です。
是非ご一読を。


もうひとつは西日本豪雨災害です。
これまでも6・29豪雨災害、91年台風19号、14年広島土砂災害、芸予地震など大きな災害を経験して来ました。
土砂災害を目の当たりにした時に、「これ以上の災害はまず起こることはあるまい」と思ったものです。
しかしそうではなかった。
今でも少し車で走れば被災後2ヶ月以上がたった今でもほぼ手付かずのままの被災地がそこら中にあります。交通機関などインフラも徐々に復旧しつつありますが、現状はまだまだなのです。

さて、災害発生直後、わしは番組でとにかく「生命を守る」ことを最優先に情報を送ることを心がけました。
すなわち被災地がどのような状況なのか、そこにいる人たちがどんな状況に置かれているのか。
そしてどこに行けば水があるのか、風呂に入れるのかといった生活支援情報、そして渋滞など交通機関の状況でした。
たくさんの方からメールを頂戴し、貴重な情報を発信することができました。
本当に感謝しております。
そして私自身ラジオの底力を発揮することが多少なりとできたのではないかと自負しております。
この二つの出来事で、わしは初めて「RCCのアナウンサーになって本当によかった」と心底思えたのです。
こんな話するのってちょっと恥ずかしいんだけれどね(笑)

なんか「責務」を果たせてる、みたいなですね。もちろん至らぬところ多々あり、なのですが。

ところで豪雨災害関係の情報は次第に少なくなって来ています。台風21号や北海道の地震も相次いで発生するなか、そちらへ関心が移るのも当然です。
が、さっきも書いたように「被災地」なのです。そして避難生活を強いられ疲れ果てている方、大切なものを失い立ち直れない方が沢山おられます。
是非皆様、機会あればそうした被災地を見に行くだけでもいい。「寄り添う心」を持ち続けていただきたいのです。
今わしはそのことを大切にマイクに向かう毎朝となっております。

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