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  3. 日本初の“刑務所内部”から生中継

2014年2月12日(木)
イマなま3ちゃんねる」で、広島刑務所から中継をしました。

これまで刑務所内部は、“収録”での取材しか認められていませんでしたが、
今回、受刑者に配慮しつつ刑務所のイマを伝える目的で特別に許可をいただいて、
日本で初めての生中継が実現しました。


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マツダスタジアムのグラウンドの6倍の敷地を誇る広島刑務所。
現在、約1000人の受刑者がいます。
薬物や窃盗が約70%を占め、殺人犯は1%の割合です。
基本的に初犯ではなく、繰り返し罪を犯した刑期10年未満の男性が服役しているので、
年齢層もやや高く、平均48歳でした。

今回の中継場所は、外の様子がわからない体育館内に限られました。
その体育館に入るまでに通過した扉は5か所。
いずれもオートロックで、開けるとブザーが鳴るものもありました。
また携帯電話などの通信機器の持ち込みはNG…個人的に外部との連絡はできませんでした。


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体育館の中では、受刑者がバレーや卓球、囲碁・将棋ができ、テレビや新聞も見ることが出来ます。
ただその時間は1日30分のみ。
15分に一度、刑務官による人数確認も有ります。
また空調設備はなくこの日の温度は13度。
「国民の税金を使っている」との理由から、他の施設も基本的にはエアコンなどは使用しないそうです。

またトイレは外から刑務官の目が届くように個室にも窓があり、カギもありませんでした。


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1番の驚きは、体育館の下。
そこは「炊場」といって食事を作る場所なのですが、
実は、受刑者1000人分の食事を、25人の受刑者で作っていました。
ちなみにその日のメニューの1つがチキンスープ。
ただ、受刑者自ら食事を作っている事実は知りませんでした…。
(他の受刑者は、革製品や家具を作る刑務作業を日中にしています)

さて、広島刑務所と忘れてはならないのが中国人の脱走事件です。
2012年1月11日に発生しました。

その記憶を忘れてはならないと、刑務所の受付には
「ワンイレブン(1月11日)をわすれない」と書かれたポスターが貼られており、
自戒の意味が込められていました。

またカメラやセンサーの強化や、刑務官の管理体制など
ハード面とソフト面の両方を強化して再発防止策を講じています。

そして、近隣住民への貢献も、あの事件をきっかけにかわったそうです。
これまでは刑務所の塀の中のことばかり気を使っていたようですが、
積極的に刑務官が地域イベントに参加して、交流を深めているとのこと。

刑務所全体が「2度と逃走事件を起こさせない」という大前提の下、
「受刑者の矯正や再犯防止」を図っています。


知っているようで、知らない刑務所の内情。
そして一般市民にとって、遠い存在であり、身近な場所にある広島刑務所。

この生中継が刑務所の存在を考える1つのきっかけになっていれば幸いです。

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