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  4. 「はだしのゲン」

あらためて中沢啓二さんの「はだしのゲン」を読んでいる。

あの、麦を握りしめたゲンが表紙の全10冊は
小学校の図書室に当たり前のように並んでみんな読んでいたし、近所の図書館にももちろん揃っていた。
子供の時に読んだゲンは、絵の悲惨さがとにかく頭に焼き付き、
言葉としてよりその絵が強烈に心に残っていた。

大人になってから読むゲンは、とにかく言葉が心に突き刺さる。
中沢さんのペンを通して、ゲンやお父さん、お母さん、きょうだいたち、
近所の朴さんたち登場人物が私たちに語りかけてくる。

当時広島の多くの人が経験したように、私の祖父の兄弟は原爆で亡くなり祖父も入市被爆した。
祖母も原爆で傷ついた人たちの看護にあたった。
祖父は私が中学1年生の時に亡くなったので、ほとんど当時の話を聞くことはなかった。
今になって祖父と話したくなる気持ちが湧いてくる。

小さい頃「はだしのゲン」の次に読んだのは「ユーカリの木の下で」。
RCCの目と鼻の先、広島城の敷地内にある被爆したユーカリがモデルだ。
今も生き生きと葉を茂らせている。
生涯をかけてメッセージを残された中沢啓二さんに感謝しながら、読み進めたい。

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