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最近の楽しみ

伊藤 文

ショートカットで色白、笑顔がキュートな女性。
おっとりとした口調とは裏腹に「針」を持つと凄いんです。
職人さんたちが技を競う技能グランプリの和裁部門で日本一に輝いた腕前を持つ川上由美さん31歳です。
少し前になりますが、Radio Oneに出演して頂きました。
(4月から私、Radio Oneのメンバーに加わりました。久々のラジオです!)

「どんな人なんだろう、会ってみたい!」そう思ったのは、
31歳である意味和裁を極めたという川上さんへの尊敬の気持ちから。
仕事場を訪ねました。
川上さんは1時間の昼休みと15分間のラジオ体操の時間だけは休み、あとは8時間ずっと反物に向かうそうです。
ただ縫い続けるのではなく、作業台に置かれた小さな時計を置き、
「30分でこの作業を完成させる」と自分で目標を立てながら運針するとか。
コツコツと積み上げた努力が川上さんを輝かせています。

そんな川上さんに触発されて、私も夜な夜な針を持つようになりました。
もちろん、到底川上さんには及びませんが、最近のちょっとした楽しみになっています。
最近夢中になっているのが、ボタン。
服の胸元などにいろんな大きさ・色・形のボタンを縫いつけると、それなりな感じ、ヘタかわいい(笑)感じになります。
それにちょっとした柄やイニシャルの刺繍を加えては安いTシャツなどをアレンジしています。
夜、この時期は家の窓を開け放して夜風を感じながらチクチクするのが、また心地いいのです。


初笑い

伊藤 文

正月のある日。
「ぎっくり腰になってしもうたぁ」と、我が家に遊びに来た友人。
(いつもの通り元気な声、でも中腰です。)
東京から帰省してきた彼女も含めて3人、中学時代からの友人です。

彼女のぎっくり腰にはのっぴきならない理由があったとか。

年末、大掃除のために初めて彼女の実家にやってきた「メラミンスポンジ」。
普通のスポンジらしい見かけとは裏腹に、落ちにくい汚れでも少しこするだけでいとも簡単にピカピカにしてしまう、あのスポンジです。
「水だけでこんなに汚れが落ちるのか」と家族中がその威力に虜になり、家じゅう掃除をしたのです。

家もピカピカになった大晦日の朝。
「おはよう」とリビングに出てきた彼女のお母さん。
なぜかタオルで顔を覆って「痛い~痛い~!!」と嘆くので
「見せてみんちゃい」とタオルを取ると、何と顔じゅうが真っ赤に・・・
理由を聞いてみると。
メラミンスポンジがあまりにも汚れを落とすから、試しに顔をスポンジで擦ってみたんだ、と・・・・!!!

それを聞いて家族全員で大笑いし、結果、その衝撃で彼女はぎっくり腰になってしまったらしいんです。

お母さん、まずはお見舞い申し上げます。
(あんなにシンクもピカピカになるんだから、相当痛かったと思います。)
そして、申し訳ありません。
明るくパワフルな彼女と、それをさらに上回る明るさのお母さんを知っているだけに、
どうしても笑いを堪えることができませんでした。

「イタタタ・・・・」と言いながらその話をしてくれた彼女によって私たちも大笑い、
笑う私たちを見て、私の娘もつられ笑い。今年の初笑いになりました。

(みなさん、くれぐれも真似をしないで下さいね。とにかく痛そうです。)


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