Eタウンクラブ
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前回放送分のEとこどり
激動の時代を駆け抜けた男「今蘇る松田恒次の魂」
照一隅者是国士(宝)
「一人ひとりが隅を照らし、会社や国を構築していくんだという恒次さんの思想。これは遺伝子というより『文化』ですよ。考えるチカラっていうのはつくづくスゴイ!」
コータリ人形
■生誕110周年特別企画パート2。松田恒次の経営哲学と人生観とは?!
東洋工業(現マツダ)の2代目社長、松田恒次(1895〜1970)。それまで三輪自動車メーカーだった東洋工業を4輪自動車メーカーに育て上げ、しかも世界の誰もが成し遂げられなかったロータリーエンジンの開発に心血を注ぎ込むという、その優れた先見性、忍耐力、経営采配は多くの人が認めるところでもあります。時を越えて今も語り継がれる彼の人間像に、2週に渡り迫ります。
「現在は日本でもアメリカでも、企業が危機的状況に見舞われた時に備えて、維持再生プランの作成が盛んに行われていますけど、松田恒次はそれを実践した人でもありますね」
「原爆投下後の広島もそうですが、日本全体では目標を見失ってボーッと放心状態に陥ってしまった人と、残された命を仕事に活かそうとガムシャラに突き進んだ二通りに別れると思う。その後者が未来を作ったんです」

■廃虚の街から立ち上がった、恒次ならではの経営哲学
日本経済の近代史を語る上で欠かせない大きな事件が1945年の敗戦。広島においては原爆投下という大変な災厄を経験することになるわけですが、かろうじて被爆を免れた松田恒次は、弟を亡くした悲しみに立ち向かうように、すぐさま車の生産再開へ動き出しました。そしてその年の12月には三輪自動車の出荷にこぎ着けたというから、その負けん気はハンパじゃありません。終戦直後ということもあり、他メーカーが鍋や釜などを一時しのぎ的に生産する中、あくまで自動車作りにこだわったことにも、妥協を許さない恒次の強靱な姿勢がうかがえます。
彼の愛した座右の銘は「照一隅者是国士(一隅を照らす者、是、国士)」。国士たらんと、常によりよい車を作り出そうと努力することに生き甲斐を感じていた恒次の熱い思いは、価値観が多様化する現代においても充分生きたコトバとして我々の胸を打ちます。
また、風通しのよい職場環境作りにも留意したり、早くから「お得意様のためになる製品を」という社是をかかげるなど、経営者としても当時から最先端を走っていたわけなんですね。
「恒次さんは二代目社長なんだけど、効率やコストうんぬんだけを考えるのではなく、人間と人間がどうあるべきかをずっと見ていた。まさに創業者の風格だ」

■長女が語る、父としての恒次
松田恒次の長女で現在は東京在住の本原 幸さんは、生前の父親像をこんなふうに語ってくれました。
「家庭に帰って来て会社の話をしたことがなかったんです。だから家族はすごい楽だったと思いますよ。躾は厳しかったです。礼儀とか気に入らなかったら、私なんか何べん叩かれたかわかりません(笑)」 しかし、厳しさも若い人達への愛情があったからでしょう。彼の自伝「合理性・人間味 松田恒次(ダイヤモンド社)」では、人づくりの根幹は豊かな家庭生活から生み出されるものだと力説しています。
「政治家は(人づくりに関して)口ばかり言っていないで、今の若者に、正しい方向に自ら進んでいける『目標』を与えてやって欲しいものである」なんて、現代の政治家の皆さんにも聞かせてあげたいですね?!
「隅を照らすというよりは、皆を照らす太陽みたいな人だったんだ」

■マツダスピリッツの結晶、REの未来ビジョン
1991年、ル・マン24時間耐久レースにおいてマツダのロータリーエンジン搭載車が見事総合優勝を成し遂げました。同年の東京モーターショーでは水素RE車を発表。そして昨年秋には水素・ガソリン併用の研究開発車がいよいよ公道実験を開始する等、恒次のチャレンジスピリットの遺産は、未来に向けて今も走り続けているのです。まさに広島の誇りですね!
「水素とREってすごく相性いいみたい。楽しみだなぁ」

◆松田恒次展/3月13日まで
▽マツダミュージアム 082-252-5050 ▽入場無料
※見学者はマツダ本社で受け付けしています。

◆神足さんの新刊「これは事件だ」出ました。
事件記者としても活躍中の神足さんが、去年起こった全国の事件現場へ。そこで見えて来た真相とは?!
扶桑社 SRA!文庫 定価:680円
川島キャスターのここだけのはなし
川島キャスター 最近Eタウンについてうれしいエピソードがありました。以前「郵政民営化について」というテーマで竹中平蔵大臣が全国の放送局を行脚して番組収録をおこないました。RCCでは「Eタウンスペシャル」と題して神足さんはじめレギュラー陣が竹中大臣を待ちうけ、徹底討論を挑みました。結果的に大臣をノックアウト?できませんでしたが私は大変楽しい時間を過ごした事で「今度は小泉総理ぐらい来ないかな」と思うようになりました。ところが竹中大臣も同じことを感じていたらしく、今回すべての放送局を回り終えて「全国で一番印象に残っている放送局はどこですか?」の質問に「RCCのEタウンだ」と即答されたそうです。上手く大臣にノセラレている感もありますがスタッフの励みにもなりそうです。今週は少し手前ミソの話題で!
《2月19日のEタウン
文化を守る防人たち「我が町のミュージアム」
博物館に美術館に資料館などなど県内各地には様様な文化を集積して、発信する施設があります。Eタウンでは、この中から3つのユニークな施設を取材し、日進月歩にデジタル化していく現代にあって、アナログ的に心で感動して継承していく文化を守る人々をクローズアップします。廃校を利用した三次市君田町の折り紙博物館を始め、福山市のはきものと自動車の2つの博物館のそれぞれの館長が、元気な文化論を展開し、潤いのある社会作りの必要性を考えていきます。
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