第九ひろしま2013 ~指揮:大友直人~

指揮:大友直人

1958年東京生まれ。桐朋学園大学を卒業。
指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘各氏に師事した。
タングルウッド音楽祭において、A.プレヴィン、L.バーンスタイン、I.マルケヴィッチからも指導を受ける。

桐朋学園大学在学中からNHK交響楽団の指揮研究員となり、22歳で楽団推薦によりN響を指揮してデビュー。
以来、国内の主要オーケストラに定期的に客演するほか、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団指揮者、東京交響楽団正指揮者、京都市交響楽団首席指揮者および常任指揮者兼アーティスティック・アドバイザーを経て、現在、東京交響楽団常任指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団ミュージックアドバイザー。

また、2004年から8年にわたり、東京文化会館の初代音楽監督を務めた。2013年4月より群馬交響楽団の音楽監督に就任予定。この間ほかにも1986年大阪フィルとのヨーロッパ・ツアー、1992年東響との東南アジア・ツアー、1994年ポルトガル公演、1996年、2001年ヨーロッパ・ツアーなどでも絶賛を博している。

海外のオーケストラにも客演。コロラド交響楽団、インディアナポリス交響楽団、ロ
イヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団などに招かれ、2001年7月に、フィルハーモニア管弦楽団の日本ツアーで同団を指揮、2012年3月にハワイ交響楽団のオープニングコンサートを、同年6月にはロレーヌ国立管弦楽団の定期公演に客演。絶賛を博し、欧米での活躍にも大きな期待が寄せられている。

 数多くのソリストと共演しており、例えばヴァイオリンのG.シャハム、A.デュメイ、F.P.ツィンマーマン、J.ベル、J-J.カントロフ、S.ミンツ、ヴィオラのG.コセ、Y.バシュメット、チェロのM.ブルネロ、D.ゲリンガス、ピアノのR.ルプー、A.ワッツ、B.L.ゲルバー、I.モラヴェッツ、J.-Y.ティボーデ、C.カツァリス、J.-F.コラール、C.オルティーズ、H.グリモーらがいる。J.カレーラスのサポートでも絶賛を博した。常に多くのアーティストから再び共演を請われている。

 オペラにも力を入れており、1988年、日生劇場における《魔弾の射手》でのオペラデビュー以来、《オルフェオとエウリディーチェ》《リゴレット》《魔笛》《忠臣蔵》などを指揮し、高く評価されている。
 2006年には、2月に新国立劇場でのオペラ《愛怨》(作曲:三木稔、台本:瀬戸内寂聴)を東響と共演で指揮、6月に東響と京響の合同演奏で、東京・京都の両都市でシェーンベルク:「グレの歌」を指揮。特に2006年7月イタリアで開かれたプッチーニ音楽祭では三枝成彰作曲オペラ《Jr.バタフライ》や、2013年1月には三枝茂彰作曲オペラ《KAMIKAZE-神風-》世界初演を行い、大きな話題となった。

 また、東響定期演奏会で黛敏郎《古事記》エルガー《神の国》《使徒たち》《ゲロンティアスの夢》を指揮、2011年の東京文化会館50周年記念フェスティバル記念オペラでは、黛敏郎《古事記》の日本初の舞台上演をし、大きな話題を呼ぶとともに、高く評価された。

 レパートリーは幅広く古典から現代音楽に及び、20歳の時の初レコーディング以来数多くのCDがリリースされている。最近では東京交響楽団との共演で『佐村河内守:交響曲第1番「HIROSHIMA」』が日本コロムビアよりリリース、NHKで取り上げられるなど、大きな話題を呼んでいる。

 クラシックと他のジャンルとのコラボレーションによる新たな音楽シーンを発信している。クラシック専用ホールである東京文化会館でポピュラー・コンサートをプロデュースしたり、既成のジャンルや表現形式に捉われない新しい形の舞台芸術をプロデュースするなど、音楽プロデューサーとしても新しい音楽シーンを牽引している。

 近年では教育的活動にも力を注ぎ、「こども定期演奏会(東京交響楽団)」を行うほか、国際音楽セミナー「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン」を盟友である指揮者A.ギルバートと毎年開催するなど、活発な活動を行っている。

 第8回渡邊暁雄音楽基金音楽賞(2000年)、第7回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2008年)を受賞。