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「えっ⁉もう?」というのが今の率直な気持ちだ。

確認してみるとこの「アナウンサー日記」担当の前回の〆切が去年の8月19日。あれから約5か月も経っているのに…。〆切ってそれぐらい「すぐにやってくる」感覚だ。そもそもこういった文章を書く〆切が月に3回やってくることが、どうかと思う。もちろん「自分が書きます!」と決めた時の気持ちは、棚に上げるどころか、そこから扉を閉めて鍵をかけてタイムカプセルで埋めたぐらいに忘れてしまっている。だから毎月必ず3回は「また〆切…。どうしてこんなことになってしまったのか…」と愚痴りながら何かを書き始めるのだ。

 

最初にやってくるのが「Tj Hiroshima」の愛称でおなじみの「月間タウン情報ひろしま」で連載している「音楽紹介と人生相談、略して…音楽と人生」というコラムの〆切。Tj読者のお悩みにおすすめの音楽とともに答えるという内容で、もうすぐ発売の2022年2月号で通算124回なので10年以上連載していることになる。この「音楽と人生」以前にも別のテーマで音楽コラムを連載してきた。たぶん2004~5年頃からではないかと記憶しているが、タイトルなどよく覚えていない。とにかく「Tj歴代最長連載です」と担当者から先日聞いた。ぜひ機会があればご一読ください!

 

そして月に2回やってくる〆切が「中国新聞セレクト」で、毎月第2、4金曜日に掲載される「イマナマ!のウラガワ!」だ。文字通り担当しているテレビ番組「イマナマ!」の裏側を紹介してきたこのコラムも、連載開始から4年と3か月で5年目に入った。この〆切は本当にあっという間にやってくる。正直ネタ切れの時もあった。特に連載2年目の頃は苦しかった。フラワーフェスティバルやフードスタジアムといった毎年あるイベント、毎年のように優勝してくれた広島東洋カープの3連覇、夏休みやクリスマスといった年中行事など、前年に一度書いたテーマは切り口を変えて書く難しさがあった。そしてコロナ禍では毎回何を書くのが正解なのか分からない。

 

そんな中、昨年の夏に「イマナマ!」でコンビを組む河村綾奈アナの趣味について書いたところ、50代の男性担当編集者から「原稿ありがとうございます。河村さんの写真いっぱいで、とても幸せです。もう、河村ネタというだけでOKです!(原文ママ)」という感想が届いた。それなりに忙しい日々の中で、少しでも番組に興味を持ってもらえたらとの思いを持ち、「身内受けになってないか」とか「業界用語が分かりにくくないか」などに気を配りながら、2017年の秋から書き綴ってきた約1,500文字の連載。その正解が「河村アナのネタが書いてあればOK!」だったとは…。なぜだろう?少し涙が出そうになった。実はこの「イマナマ!のウラガワ!」は明日14日の「中国新聞セレクト」で99回目の掲載。そして連載100回の今月28日分で最終回を迎えることが決まっている。

 

あらためて思う。今まで数々の〆切を乗り越えてこられたのは、歴代担当者からの励ましや、読者や身近な人からもらう読後の感想の力が本当に大きかった。ちなみに前述の「中国新聞セレクト」担当編集者からは「ラストにふさわしい超大作スペクタクルファンタスティックなコラムを超絶期待してお待ち申し上げます‼(原文ママ)」と言われている。気がつけば結局この「アナウンサー日記」の〆切も、他の連載コラムの〆切の話で乗り切った。そう、何とかなるのだ。何とかするのだ。この原稿を書き上げると、またすぐに「イマナマ!のウラガワ!」最終回の〆切がやってくる。さて、連載100回の節目に何を書こうかな…。〆切、それはすぐにやってくる。だからこそ怠け者の僕でも何とか何かを書こうと思うのだ。


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