よく「アナウンサーの皆さんの飲み会って楽しそうですね」と言われることがあります。
確かにおしゃべり集団で盛り上がりそうな感じがしますよね。
しかし実際はアナウンス部の飲み会自体があまり行われません。
暑気払いや新年会などはなく歓送迎会ぐらいなんです。
なので最近集まったのは今年入社の伊東平アナの歓迎会ぐらいですね。
その理由としては…基本的に仲が悪い。ウソです(笑)。
本当の理由は…
・打上げや忘年会などは担当している各番組でやることが多い。
・基本的に全員声が大きく、よく通るのでうるさい。
・飲み会のトークが盛り上がってくると、なんだかアナウンサー同士で番組をやってるみたいな雰囲気になり、結果仕事モードで少し疲れる。
などが挙げられますが、部で飲み会が少ない一番の原因はそれぞれの勤務時間が合わないということでしょうか。
RCCアナウンス部の一日は「おはようラジオ」の本名アナの出勤から始まります。
出社時刻は早朝4時半。
そこからウサイン・ボルト並みのスピードでその日の朝刊全紙に目を通して本番を迎える訳です。
そして日本全国8時になった頃にやってくるのが「ごぜん様さま」チーム。
そしてラジオで子供たちが作文を読み始める9時半にやってくるのが「イマなまっ!」の僕と泉水アナです。
だいたい僕が3分前の9時27分頃に、泉水アナが3分遅刻の9時33分頃に出社します。
番組でコンビを組むパートナーとして自然にプラスマイナス3分の誤差を調整しているんですね(笑)。
この時間からは出勤ラッシュです。
ニュースやCMを読む日勤担当のアナウンサーが10時や10時半にやってきて、
「ニュース6」の小林・中根・河村のキャスター組は基本的に11時出社。
その頃には本名アナが帰宅準備。
午後になるとカープの全試合を実況するスポーツアナウンサーが中継や取材の準備のために会社に来てはすぐにマツダスタジアムに…。
一般的には「あと少しで今日の仕事も終わりかな…」という午後3時、出社が一番遅い夜勤のアナウンサーがやってきて一番遅いラジオニュースを担当してアナウンス部の一日が終わっていきます…。
もちろんこの他にも取材、ロケ、出張などがありますし、休みが取れない時もあれば、何もない平日が連休になったりとか、とにかくみんな勤務形態がバラバラ…
しかも予定が分かるのは約2週間先までなんです。
そんな中で仕事と休日のバランスを取らなければならないアナウンス部の勤務表はまるでパズル…
それを組み立て管理するのがアナウンス部長の長谷川アナです。
先日その長谷川アナがポツリと呟いたのを僕は聞き逃しませんでした。
「その日は…アナウンサー全員出勤だな」
その日…もうすぐ25年ぶりにやってくるその日。
RCCアナウンス部の皆さん!広島カープの優勝は目前です。
最高の笑顔で出社して歓喜の涙を流しながら働きましょう!
ちなみに長谷川アナが「その日は…アナウンサー全員出勤だな」と覚悟したのは今年2度目です。
1度目のその日は…5月27日。
オバマ大統領が広島を訪問した、あの歴史的な1日です。
そして5月27日は広島県警にとっても一番長い日となりました。
僕がナレーションを担当した
『証言ドキュメント「広島県警のいちばん長い日」もうひとつのオバマ訪問記』が、
今週末9月4日(日)の深夜0時50分から放送されます。
是非ご覧下さい。
以上、壮大な前フリからの番組宣伝でした(笑)。
新緑の5月、本当に緑がきれいな季節ですね。
実は…かつて僕は…この広島の緑を守っていました!
学生時代に経験した数々のアルバイトの中で、
短期間ですが深く印象に残っているのが
「緑地帯の散水栓を開閉して回る」という仕事です。
普段何気なく生活しているとあまり意識はしませんが、
緑の植え込みがある道路や歩道って多いですよね。
雨が降らない時期でもキラキラと輝く緑…
一体誰が水をやっているのかというと、担当する業者さんが
真夜中に作業をしているんですね。
その手伝いをするアルバイトが僕は大好きでした。
仕事は夜9時集合。その日に散水する緑地帯に向かい軍手をはめ植え込みの中に顔を突っ込み蛇口を探します。そして蛇口をひねると植え込みの中に通っている一本の長いホースに開けられた小さな穴からチョロチョロと水が出てきます。その水の出具合をちょうどいい感じに蛇口で調整して前半の仕事は終了です。
こうして数か所の散水栓を開けて回った後は、折り返しです。
午前1時頃から開けた順番に閉めていきます。すると一か所につき3~4時間は水やりが出来たことになります。そして早朝5時に「今日も広島の緑は俺が守ったぞ…」という心地よい満足感と程よい眠気の中で仕事終了です。
20年以上前の話なので現在は仕事内容やシステムも変わっていると思いますが、今でも広島の街を歩くと「昔、水をやったあの植え込み…今日も元気そうだな」と懐かしく愛おしく思えるのです。祖父が大工で父が建具という職人の家系で、なぜかアナウンサーになってしまった僕ですが、自分の仕事の成果が日々暮らす街の中に存在しているって、かっこいいなぁと思うんですよね。
2016年を迎え「今年は映画館で映画を50本は観よう!」という目標を立てました。
記念すべき1本目に選んだのは…「妖怪ウォッチ」でした(笑)。
仕方ありません…冬休み中の子供たちを連れての家族サービスです。
心地よいシートに腰掛けポップコーンを頬張りながら、「子供たちはスクリーンに夢中だから、こっちは眠くなったら昼寝だな…」と、ぼんやり予告編を観ながら睡魔の訪れを待っていた瞬間…
「タカハル!消滅か⁉」
と映画館ならではの大迫力のナレーションが響き渡りました。
ちょっと寝ようかな…と思ったぐらいで自分の名前を呼び捨てにされ「消滅か⁉」と叱責されたことに激しく動揺しながら、一体何が起こったのかと急いでスクリーンを見つめるとイケメンの青年が仲間たちに呼びかけていました。
「タカハルぼっちゃんを助け出さないと…」
いやいや呼び捨ても抵抗あるけど、もうすぐ44歳になるおじさんに「ぼっちゃん」はないだろう…と恥ずかしがっていると、「タカハルって…パパの名前を言ったよね…」と、うちのぼっちゃんたちが笑いながら話していました。
「ひょっとして自分が知らないうちに『イマなまっ! 劇場版』が制作されていたのか…」と、少しだけ主演の自覚が芽生えてきたところで謎が解けました。
いきなりスクリーンで暴れまわるスーパー戦隊の姿…「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の予告編だったのです。
その主人公アカニンジャ―の名前が「伊賀崎 天晴」。
天晴と書いてタカハルと読むのです。ゴレンジャー、ジャッカ―電撃隊、バトルフィーバーJ…
かつて自分が夢中になったスーパー戦隊シリーズに自分の名前が…
しかもリーダーにだけ許される色「アカ」を演じるヒーローだなんて。
子供の頃、戦隊ごっこで「青山は青山だからアオレンジャーな!」とずっと決めつけられ、「理不尽」という言葉の意味を周りの誰より早く理解していたあの頃のタカハル少年に教えてやりたいと思いました。
なんだか嬉しくなり「面白そうな映画じゃないか…公開されたら子供たちを連れてきて観てみるか」と完全に予告編に釘付けになっていると、最後のナレーションが大音量で流れました。
「さらば…タカハル…」
えっ⁉どうなるの?タカハル、どうなるの?
もはやおじさん一人でも映画館に行く覚悟です。
気になるなぁ…。
(同じ名前と分かってもまだテレビでは見たことありません。日曜の朝7時半はRCCで「がっちりマンデー!!」で決まりです…笑)
一番好きな野菜は「オクラ」です。
そして一番嫌いな言葉は「オクラ」です。
「オクラ」つまり「お蔵入り」の略。業界用語では何らかの事情で映画や番組が上映・放送されないことを言います。
ネバネバで美味しい野菜のオクラに対し、ネバーネバー放送がないという番組のオクラはとても悲しいものです。だってせっかく作ったのに…。
今年の春から日曜夕方4時に放送していたラジオ「青山高治のベストヒットDNA」は60分収録の音楽番組ですが、いつ放送があるか分からない…いつ出会えるか分からない…黄色い新幹線みたいな番組でした。
なぜなら日曜4時といえば…広島カープの全試合をゲームセットの瞬間まで熱く完全中継するRCCラジオにとって、かなりの割合でデーゲームと重なる時間帯です。
しかもデーゲーム中継がなかったり早く終わったりで「今日は4時からベストヒットDNAがあるかな…」と思っていると全然違う番組が流れていたりします。
実は前日の土曜のカープナイターが長引いて放送されなった番組が放送される時間でもあるんですね…ということで「青山高治のベストヒットDNA」は収録したけど放送されずお蔵入りとなった回が存在します。
そしてこれだけは言わせて下さい…この幻のオクラの回が一番面白かったはずだと(笑)。そしてカープにDeNA戦でもっとベストヒットを打って欲しかったと(マジ)。
一番好きな食べ方は「生野菜」で、一番好きな仕事は「生放送」です。
この秋から昨年に続き音楽情報大喜利番組「金曜ビート」を担当します。毎週金曜の夕方5時47分から7時までの生放送です!
生放送ですからお蔵入りはあり得ません!
10月2日金曜日スタートです。お楽しみに!
…と思ったらこの日はマツダスタジアムで中日戦ですね。
番組がなくてもいいから勝って欲しい!
その2週間後の10月16日金曜は番組のスタンバイはするけどオクラになって欲しい!
広島カープがクライマックスファイナルステージを戦うラジオ実況をリスナーとして聴きたいのです…FM94.6MHzのクリアな高音質で!
(放送されなかった番組の愚痴を書いていたら自然とRCC-FMの宣伝になってしまうところに自分のラジオ愛を感じました…笑)
とにかく…頑張れカープ!それ聴けカープ!