クリスマスが近づくと蘇る悲しい思い出があります。
子供にとってクリスマスは年末最大のイベント。ご多分に漏れず幼少の頃の私も毎年24日を楽しみにしていました。
しかし、3歳の時はいつにも増してクリスマスが待ち遠しくて仕方ありませんでした。
それはどうしてもサンタさんにお願いしたいプレゼントができたからです。
それは「ブタの貯金箱」。
過去の記憶を辿って描いてみると・・・
あれ?なにか違うな。
・・・とにかく、たぶんお店に売っているブタの貯金箱の可愛らしさに一目ぼれをしたのだと思います。
それから毎日のように私はサンタさんに「ブタの貯金箱が欲しい」とお祈りしました。
そして親からも「お祈りが届くといいね」と言われ、日に日に期待は高まっていくのでした。
そして迎えたクリスマスの日。
なんと枕元に待望の「ブタの貯金箱」が届けられていたのです!
記憶を辿ってもう一度描くと・・・
こんな感じだったと思います。
私は飛び起きました。
この喜びを誰かに伝えずにはいられません。
その時母親はベランダで洗濯物を干していました。私は貯金箱を抱え一目散に母親のところへ走っていきました。
「見て!サンタさんから贈り物が届いたよ!!」と言った私の手から貯金箱がポロリ。
何とブタの貯金箱はセメントに叩き付けられ、粉々に飛び散ったのでした。
幼少の時のこのショックは私の人生における最初の記憶として留まることになるのでした。
可愛かったなオレ。