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  4. こんなの出てきました。

最近会社の机の引き出しを開けようとすると、妙にカシャカシャ音がして、開きにくい。
そのうち元に戻るだろうと思ってそのままにしておいたが、一向に良くならない。逆に重たくなってきた。意を決して力任せに引いてみたら、半透明のビニール袋に入った写真が出てきた。その一部がこの写真。



先輩の横山さんと私と安仁屋さんが2人。えっ?安仁屋さんが2人?
いやいや、弊社の大先輩の上野隆紘さんである。
このころ上野さんは自転車に乗っていると、小学生から「あっ!安仁屋じゃ!」と間違えられ、しょっちゅう声をかけられていたらしい。そのままニセ安仁屋さんになりきって、子供たちにサインをしたとかしなかったとか・・・。

写真の背景を見ると、どこで撮ったのかは、もうお分かりでしょう。
そして、右下の日付けを見てみた。



旧市民球場で最後のカープ公式戦が行われた日。マエケンが本塁打を打って、投打に大活躍した日である。
この日は弊社がラジオとテレビを使ったいつもの真面目な野球中継はもちろん、球場内のお客さんだけが聴けた副音声的なラジオ実況中継も同時進行。それに関わった4人が、試合の後の余韻が残るグラウンドでドサクサに紛れて撮った1枚だ。

実はその翌日、たまたま弊社野球部の試合が旧市民球場で組まれていました。しかもナイトゲームで。そこでその夜は、思い出作りに少しだけピッチャーをさせてもらった。
マウンドを頂点に1・3塁線に向けてついているなだらかな傾斜。キャッチャーまでの距離が結構遠く感じた。でも、そこで投げていたプロ野球選手にちょっとだけ近づけた、そんな高揚した気分を味わえた。

そして翌春、歴史は新球場へと引き継がれていく。その時の1枚がこちら。



グランドオープン記念イベントを翌日に控え、リハーサルの最中、またドサクサに紛れて
横山先輩に撮ってもらったスナップ。
先輩からの助言は「せっかくだから、マウンド上に立ってみたら?こんなチャンスは、もうないかもよ。」だった。確かに先輩のおっしゃる通りなのである。私達は試合前取材でダッグアウト前に足を踏み入れることは出来ても、フェアーゾーンに入ることは不可。マウンドに立つなんてあり得ないのである。
気持ち良かったですねぇ~、あそこから見た景色は。ただ、旧市民球場とは違って、マウンドはお椀を伏せた感じになっていて、1・3塁線への傾斜はほとんどない。そのせいか、キャッチャーまでの距離がとても近くに感じられた上、内野手の定位置もかなり近くに見えた。先輩も同じことを感じたらしい。「ここで野球部の試合をしたいですよね。」そんな会話をしたのを覚えている。

あれから12年半。カープは3回のリーグ優勝。スコアボードの表示も少し変わった。
横山先輩と私、共に野球小僧だった2人の夢であるマツダスタジアムでの野球部の試合は、まだ果たせていない。もし叶うなら、現役時代の栄光は誰でも知っている安仁屋さんと、高校時代はサウスポー投手だったという噂の上野さんとも一緒に興じてみたいと思う。


追伸です。マウンド上でしゃがむ私の写真を見た後輩の中根夕希は、こう申した。
「あれ?お相撲さんのイベントの司会ですか?」
そんな訳ないだろ!

思いでカープ

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