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  4. 同級生。

 私は広島県内の出身で、いわゆる地元出身のアナウンサー。とはいっても、旧友に会う機会はそう多くないのだが、最近立て続けに地元の同級生を意識する出来事が続いた。

 

 先日、父が検査を受けるため病院に連れて行ったところ、若い女性看護師さんが「一柳さんですよね。」と話しかけてきた。ここまではよくある話。その次の一言に驚いた。「私、一柳さんの同級生のKの娘です。」と自己紹介をうけた。

K君とは保育園時代からの幼なじみで、かけっこが速く一度も彼には勝てなかったけど、とても仲良しだった。

父親同士が同じ職場に勤務していた縁もあり、K君と私とお互いの父親との4人でカープの試合を見に行ったことを思い出した。

今回、父は現役時代の仕事の同僚のお孫さんにお世話になることになったわけだ。

翌日、再び彼女に会った。お父さんに私と会ったことを伝えたらしく、一緒にカープの試合を見に行ったあの夜のことを覚えていたと私に話してくれた。


 

 

 

 

 

K君と毎日遊んでいた頃です。


 

 別の日、今度は母を病院に連れて行った。診ていただいた医師と話をしていると、小学校は私と同じ学校出身だったことが分かった。しかも同学年だったことも。F君だった。

あのころは子供の数も多く一緒のクラスにはならなかったけど、ビンタされた先生は同じだった。

可愛いなと思っていた女の子も一緒だった。その子は卒業後は広島市内の有名中学校に進むことが決まっていたので、もう会えないと思ったF君は、卒業式の後、彼女のご両親に頼み込んで一緒に写真を撮ってもらったそうだ。

診察室を出る際に、こう言った。「あの子は今の欅坂の誰よりも可愛かったよね。」と。

F君はちょっとミーハーな医師になっていた。

 

 さらに、伊藤アナがTVの取材で大手キッチンメーカーの広島支店へお邪魔したところ、支店長が挨拶に来てくださったという。その時の写真を見てくださいよと言われ、彼女のスマホを覗いてみると、その支店長は私の高校時代のクラスメートのE君だった。

修学旅行も一緒に行動したし、卒業アルバムも一緒に写った。大学進学の際に広島を離れる私の家に、引っ越し直前に会いにきてもくれた。そのくらい仲が良く、結婚式の司会ももちろん引き受けた。

すぐに、取材クルーがお世話になったお礼のメールを打った。悪ふざけで「今日、わしの女がお世話になったね。」と書き込んだが、さすがにその部分だけは削除して送信した。

 

 この3つのお話は、いずれもここ1ヶ月以内の出来事。

様々な理由で故郷を遠くに思いながら仕事をしている人がたくさんいるなかで、私は地元の会社で仕事をさせてもらっていることの幸せを感じるし、素晴らしい同級生に囲まれていたことも気づかせてもらえた。社会人になって出会う友人もいいけど、幼い頃や青春時代に一緒に恥ずかしいことをした友人もいいものですよね。

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