1. アナウンサー
  2. アナウンサー日記
  3. 石橋 真
  4. いよいよ来年は・・・

私が担当している『それ聴け!スポ魂 火曜日』(RCCラジオ、毎週火曜17時46分~18時45分)では、広島にゆかりのあるスポーツ選手をお迎えして、アスリート選手の生活にスポットを当て、生き様やライフスタイルを伺っています。

プロ野球がないオフシーズンの10月から翌年3月の期間限定番組で、今年3年目を迎えました。


今年も10月からスタート。カタールで開催された世界陸上に出場の木村文子選手(女子100mハードル)、9月に東京で行われたMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)出場の岡本直己選手(中国電力)、山本憲二選手(マツダ)、サッカー日本代表の下田崇ゴールキーパーコーチ、湧永製薬ハンドボール部の成田幸平選手、10月のワールドカップバレーで活躍した小野寺太志選手(JT)、障がい者スポーツ・ボッチャで日本トップクラスの古満渉選手、同じく障がい者スポーツでやり投げで、今年11月のパラ世界陸上に出場した白砂匠庸選手など、様々な種目でアスリートをお迎えしてきました。

そして、いずれの選手も、来年の東京五輪を狙っている、もしくは出場が決まっている方々で、大舞台へ向けての熱い思いを語ってくださいました。

出場権を勝ち取るための激しい予選、そこに向けての長期間の合宿や海外遠征、メンバー入りへの競争、「これまで支えてくれた家族や仲間、関わってくれたすべての人達のため」という思い。自らのケガで記録が伸びない、ライバルの出現で勝利から遠ざかる、『ベテラン』と言われる年齢になって、競技人生の終わりが見えてくる。
ほぼ必ず、と言っていいほど、どのアスリートも壁にぶつかり、とても順風満帆とは言えない中で、肉体的には、精神的にも身も心も削りながら、来年の大舞台に立つために、周りのライバルだけでなく、己とも戦っています。

つい先日、ゲストでお迎えしたハンドボール日本代表の板野陽選手(イズミ)。
11月末から熊本で行われた世界選手権の直前に肩を痛め、結果、大会中に日本チームから外れ、戦いの舞台に立ちことは出来ませんでした。

今年度だけでも、春から、4度の強化合宿(主に、東京・熊本)と5度の欧州遠征(ルーマニア・デンマーク・ハンガリー・ノルウェー・スロベニア)。「ほとんど広島にいませんでした」と板野選手が言うように、長期間、日本代表の活動が中心。それもすべて、熊本での世界選手権のために、そして、来年の東京での五輪のためでした。
それだけに、プレーできなかっただけでなく、ベンチにも入れなかった悔しさはいかばかりか、と感じました。

現在は、痛みは取れて、復帰に向けて徐々に動き始めた板野選手。ただ、7月の五輪、その前の最終メンバー選考などを考えると、焦る気持ちは少なからずあるのは、容易に想像できます。

そんな板野選手に、番組では、板野選手のお母様から事前に音声収録したメッセージを板野選手に聞いて頂きました。
「(ハンドボールをやり始めて)初めてのケガで色々思うことはあるかと思いますが、前を見て、まずはしっかり肩を直してください。
そして、これから少しの間、治療やリハビリが続くかとは思いますけども、ケガでできなかったことが、少しずつ一つ一つできるようになっていくその過程を、楽しむっていう訳にはいかないかもしれませんが、楽しむくらいの気持ちでリハビリを頑張って下さい。
そして、より強くなって、パワーアップした姿でゴールの前に立ってくれるだろうと信じています。」

お母さまのメッセージを聴いている途中から、板野選手の目から熱いモノが込み上げてきました。

小学生の頃、板野選手のお姉さんと一緒に、父親が指導するクラブでハンドボールを始めて20年近く。家族や周囲の「五輪の舞台に立つ姿を見たい」という期待をずっと板野選手は感じてきたでしょう。

その中での今回のアクシデント。お母様自身も、なんとも言えない気持ちになったかと思います。しかし、「ケガでできなかったことが、少しずつ一つ一つできるようになっていくその過程を、楽しむくらいの気持ちでリハビリを頑張って下さい」という言葉。娘へ過度な負荷をかけないよう、という心遣い。そして、その心遣いを感じているからこそ、板野選手も気持ちが高ぶったのかもしれません。

「まだ若いし、4年後の2024年のパリ五輪も目指せるさ」という気持ちは、少なくとも現時点では、板野選手の中ではないように思います。
自国開催の五輪に後悔しないよう、できる限りのことをやり抜く覚悟も感じました。



新たな年を迎える2020年。いよいよ五輪イヤーです。
『それ聴け!スポ魂! 火曜日』では、五輪の舞台を目指すアスリートをお迎えする予定です。


●【1月7日】
・今年の茨城国体で成年女子100m優勝し、日本陸連が東京五輪出場を目標に掲げる女子リレープロジェクト第2期のメンバーに選ばれた湯淺佳那子選手【日体大4年(熊野中―皆実高校出身)】、

●【1月14日】
・陸上男子110mハードルで、日本記録を4戦連続マーク、ドーハ世界陸上日本代表の高山峻野選手【ゼンリン所属(中広中―広島工大高校)】、

●【1月21日】
・2020年ナショナルチームのメンバー、河田悠希選手【日体大4年(佐伯高校出身)】

是非、お聴きください!!!

オリンピック

アナウンサー一覧

カレンダー

2020年10月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31