ラグビーW杯でアイルランドに勝った日本。
番狂わせが少ない競技ゆえに、その勝利の価値はもちろんのこと、試合後にアイルランドの選手たちが拍手で日本選手を迎えて花道を作っていたシーンに最も胸を打たれました。
「ノーサイド精神」とはよく耳にしていましたが、あそこまで清々しい光景になるとは予想以上でした。
私も高校ラグビーの実況を担当するまで
「痛そう…」
「怖そう…」
「ルールがよくわからない…」
失礼ながらそのようなラグビーの印象でした。
しかし、
ラグビーに青春時代をささげる高校生などに話を聞くと、その魅力が少しずつ分かってきました。
1番印象に残っているのは『タックル』についてです。
アメフトのような防具もないままぶつかり合うわけですが、「タックルを受けたことがあるからこそ、相手側の痛みがわかるし、危ないタックルがどんなものかも理解できる」
そして
「仲間のために体を張るスポーツがラグビー」と、ある指導者の方は話をされました。
特にディフェンスの時に1人でも体を張ることをさぼると穴ができて崩されるため、やはり「ONE FOR ALL」の精神が1番身に付く種目のようです。
ただ・・・
スタンドから見る側の視点でひとつ困ることがあります。
それは「背番号」です。
他のスポーツでは背番号は固定されていることが多いですが、ラグビーは試合ごとに変わります。
しかも15人ずつがかなり密集してプレーするため、背番号を一瞬で判断するのは難しさもあり、野球やサッカーの実況と比べると、難易度が格段に上がる印象です。
(全国大会の花園で実況されるアナウンサーに話を聞くと、「選手ごとにシューズの色をとにかく覚える」ということも言われていました)
今年、ラグビーW杯が日本で開催されたことで、ルール、試合の楽しみ方、戦術、選手たちの努力などが毎日のように話題になることは、ラグビー文化が再度、日本に根付くきっかけとなりそうです。
注目度の高い中で迎える2019年の高校ラグビー広島県大会は10月26日に開幕!
11月17日の決勝戦はRCCテレビでお伝えする予定です。お楽しみに!