一歩一歩少しずつですが歩みを進めている「ひろしま民話図書館」。
http://radio.rcc.jp/minwa/
先日嬉しいことがありました。
その嬉しかったことを書く前に、少し前段話をば・・・。
そもそも、この番組はRCCラジオが昭和50年代に放送していた「ひろしまの民話」がスタート地点になっています。当時、広島のおじいちゃんおばあちゃんが情緒たっぷりの(!)広島弁で語る民話を、録音してそのまま放送していました。
この民話を皆さんも聴きやすい広島の言葉に直して、紹介しています。
いま番組では民話の前後にお話の背景、町や村の話なども織り交ぜているので、時として市町村などに電話でお話を聞いたりすることもあります。
ところが、昭和50年代当時に民話を語って下さっていた方々の多くが既に年配だったので、今その土地を詳しく知るお年寄りに話を聞いても、「その人のお子さんももう亡くなっとって、今知っとる人はおらんよのう・・・」なんて事もしばしば。
前段がちょっと長くなってしまいましたが、ここからが嬉しかった出来事。
ある民話に登場する「栗の木」が今も本当に残っているのか確かめようと電話で詳しそうな人を探していた時のことです。「あの人がこの辺の事に詳しいけぇ電話してみんさい」と紹介して頂いたかたに民話の話をすると。
「ほうよ、ありゃあねぇ、ああしてこうして・・・」と民話のストーリーをそっくりそのまま話されます。本に掲載されている名前をあらためて確かめてみると、なんと約40年前にその民話を録音していたご本人だったのです。
97歳になられた現在も、幼い頃に聴いて覚えた民話を楽しそうにスラスラと語られる様子に、ただただ感動し聞き惚れるばかりでした。
コツコツと積み重ねる作業にエンジンを与えていただいたような時間でした。
♪オマケ♪
今週は桜が一気に進んだので私は完全に出遅れてしまった感が。
挽回しようと、昼休みにRCCのお隣、広島城を少しだけ歩いてきました。