今月5日、大分県玖珠町で開かれた久留島武彦顕彰「全国語りべ大会」を見に行ってきました。日本全国から民話の語り手が集まって、その語りを競うというものです。
(な、な、なんと!大人の部だけでなく小学生の部もあるんですよ!)
本当なら一泊でゆっくり行きたいところ、8月6日の前日という事もあり、早朝に広島を出発、JRを使っての日帰り旅になりました。
午前中は「日本のアンデルセン」久留島武彦さんの記念館を見学、昼過ぎから大会です。
これが、おもしろかった・・・・
詳しくいろいろ書くのは省こうと思いますが、「ひろしま民話図書館」をやっている民話の伝え手のはしくれとして、皆さんの情熱にとても刺激を受けました。
そして、子供たち。私が小学生だったら一人で舞台に立つだけでも緊張で足が震えてしまうだろうに、話を覚えて会場で堂々とお客さんを笑わせる姿に感動すら覚えました。
広島に帰ってきた次の日の8月6日。
「戦後73年 いま語り出す原爆の詩」を放送しました。
峠三吉の「原爆詩集」を紐解いていく詩人のアーサービナードさんと本名アナウンサーのやり取りのなかで、ハッとした瞬間が何度もありました。
詩は、色あせない。賞味期限がない。
言葉を自分の声で発することで写真や映像を見る以上に被ばくの体験がよりリアルに迫ってくる。
原爆を語り継ぐこと。民話を語り継ぐこと。
映像のない「音で伝える」ラジオだからこそ、伝えられることがある。
この年になって遅ればせながら実感しています。
今回、大分県玖珠町まで久大本線の「特急ゆふいんの森号」に乗りました。
九州北部豪雨の影響で約1年間運転見合わせになっていたのですが、先月全線運転再開したばかり。
広島の芸備線を思うと胸が熱くなりました。