97団体。8700人以上。
これは、
今年のフラワーフェスティバル「花の総合パレード」に参加した団体と人数です。
毎年恒例の大イベントですが、
RCCでは毎年、そのパレードの模様を3時間にわたり生中継します。
さぁ、その「花のパレード中継」のMCを担当することになった私。
出場団体の皆さまに、電話取材を行いました。
事前アンケートは頂いているのですが、
その文面だけではわからないこと、その奥にある想いを「聴く」ための、大切な作業です。
が・・・97件。けっこうな数です。
電話がつながらない事も多く、なかなか進みません。
でも、出場する皆さんは、それぞれ 世界にひとつだけの想いを抱えていました。
たとえば…、
体の不自由な方が多く所属している、ダンススクール。
彼らにとっては、体力的にハードルが高いパレードへの参加は一大決心でしたが、
〝前に進みながら″踊るというパレードへの強い憧れを実現するべく、
スクールが6年目を迎えた去年から参加しています。
彼らにとっては、新しい、大きな、そして力強い一歩でした。
ほかにも、
30台以上の車を運転しながらパレードする団体。
遠くは栃木県、静岡県などから愛好家たちが集まります。
今年は「ヒーロー」の衣装を着て運転することになりました。
はじめは乗り気ではなかったそうですが、だんだんノリノリになってきて
最後はコスプレミーティングまで開催されるようになりました。
坂本龍馬がいたり、アイアンマンがいたり。
アメリカから衣装を取り寄せたキャプテンアメリカもいました。
1人1人に出場する理由があって、苦労があって、楽しみがあって。
聴けば聴くほど、楽しくて仕方なくなりました。
パレード当日。
先ほどのダンススクールの皆さんが目の前を通り過ぎて行ったとき、私にはその一歩一歩が すごく感慨深く見えました。
ヒーローたちが運転する車が現れたとき、
坂本龍馬を探し、アイアンマンを探し、キャプテンアメリカを探しました。
この日のためにどれだけ準備をしてきたか。
ほんのすこしだけ教えていただいていた私は、それをテレビの前の皆さんにお届けしようとしましたが、
みんなあっという間に通り過ぎていって、すべてをお伝えする時間がなかったのが残念です。すみません。
花のパレード以外にも、たくさんの想いで溢れた今年のフラワーフェスティバル。
振り返れば浮かんでくるのは反省点ばかりですが、
同時に、皆さんからおすそ分けをして頂いた1つ1つのエピソードが鮮明に思い出されます。
協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。
季節は夏へ。
今年も 取材先でいろんな想いをお預かりしながら、
1年が、あっという間に過ぎていきます。