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先週の石橋アナウンサーに続き、2週連続でサンフレッチェです。
すばらしい!優勝おめでとう~!!歴史的瞬間を目の当たりにしました!

小雨が降る中、ぎっしりと埋まったスタンド。
拍手、声援、歓声、どよめき。
地鳴りがするように、響き渡ります。

前の週、浦和戦の取材班として埼玉に乗り込んだ私は、「we are reds!」と連呼するレッズサポーターの声と、
その声を発するための息づかいまで聞こえる圧倒感を初めて感じ、
サポーターを味方につけて戦う、「ホーム」の利のお手本を見せつけられました。
あの雰囲気は鳥肌が立ちました。

そして先週末のビッグアーチ。
負けていませんでした。こちらも鳥肌もんです。
サンフレの圧倒的な空気をサポーターはしっかりと作り上げていました。
実際試合は、申し分のない内容。
集まったお客さんを十分満足させる中身でした。

優勝の瞬間は、マスコミの人間としては失格だったかもしれません。
正直冷静でいられませんでした。
ただただピッチで喜びを分かち合うを見つめながら、
まるでブラインドのように降りてくる涙を何度も何度もこじ開けたような気がします。
これまで取材でお世話になった、歴代の選手や関係者が頭をよぎったのです。

試合開始前、Jリーグ開幕当時から実況を続けている東京の局の先輩と話しました。
「ヴェルディとのチャンピオンシップもここでしゃべったけど、
優勝をのがしてあれから19年もそのままのチームとは思えない。もっと早く決めるべきチームだよ」
本当にその通りだと思います。
2度のJ2降格もありました。
そんな様々な試練があったからこそ、喜びは2倍にも3倍にもなったと思います。

私の初めてのサンフレッチェ取材は、吉田町のユースチームの取材でした。
当時高校生だった森崎和幸選手の合宿所の部屋を取材させてもらったのをいまでも思い出します。
いまその選手たちが、チームの軸として支えています。
試合後、「いままで色々とありすぎで、すぐには振り返ることができない。
本当にサッカーをやってて良かった」という言葉は本当に印象的でした。

会見では佐藤選手の言葉も記憶に残りました。
「まだまだこれからがスタート。もっと良いクラブになるために、ピッチ内外でやっていきたい」
そうです。優勝ですべて終わりではないのです。
20年経ったチームが更に大きくなるための挑戦はまさにこれからです。


追伸
さて、長々と書きましたが、私はあと二つやり残したことがありました。
一つは優勝の翌日果たしたのですが、宮島に行って鹿にお礼参りをすることです。
浦和戦の日、仙台に引き分けた鹿島へのお礼も込めて、マスコットの「鹿」にお礼をせねばと…。
そしてもうひとつ、白鳥(新潟)にもお礼をしないと。
どこにいる白鳥にしようか、いま検討してます(笑)

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