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私は『ゴジラ』が好きなんです…という事を以前のアナウンサー日記で書きました。

 

ただの怪獣映画ではなく、社会性が色濃く描かれていて、私にとってそこに学びがあったからです。
『核を持たず、作らず、持ち込ませず』『非核三原則』という言葉を知ったのも、
小学6年の時に見た『ゴジラ』(1984年版)でした。
核廃絶への願いが共通のテーマでもある、ゴジラ映画。
この映画を通して核兵器の恐ろしさも学ぶきっかけを得たような気がします。

 

1984年のゴジラを見たその直後、
中学生になった私は、広島市中区にある映像文化ライブラリーで、
1954年に初めて公開された『ゴジラ』(初代作品)を見ました。
より暗い、そしてもっと怖い映画でした。
映画は朝鮮戦争、第五福竜丸事件など核戦争の恐怖を感じる時代背景の中で描かれました。
水爆実験から生まれたゴジラ。
当時生きていた人達の身に迫る危機感が感じられるものでした。

 

4年ほど前、私は、その『ゴジラ』で主演だった宝田明さんに
直接お話を伺う機会を得ました。
満州で終戦を迎えた宝田さんは戦争は憎しみしか生み出さないと語ります。
そして『ゴジラも被爆者なのだ』と話していました。
「単なる破壊者として憎しみをもった存在ではなかった。
 同情を禁じ得なかった面がありますね」
怪獣モノだから、際物ではないかと言われたこともあったそうですが、
平和への強い願望が、そうはさせなかったというのです。

 

戦争を体験している宝田さんはこれからも若い世代に、
二度と核兵器を使わない世界にしてもらいたいと語り掛けたいと話し、
私に1枚の色紙を渡してくれました。



私には、核廃絶の願いを皆で共有し強い絆でつながってほしい、
そんな思いを感じました。


きょう、核兵器禁止条約が発効されます。

 

批准していない国も含めて
各国が条約の精神のもと強い絆で結ばれるかどうか、まさにスタートの日です。

 

戦後75年以上が経ち、戦争を知らない世代が増えました。
冷戦時代さえ知らない世代も多くなりました。
私は『ゴジラ』でしたが、
核の恐ろしさに触れるきっかけを
若い人たちに掴んでほしいと思う、2021年1月22日です。

思いで

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