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  4. ただの紙切れになる瞬間

今月13日、早めに仕事が終わって家に帰り、大事な書類を入れたケースファイルを整理していたときのことです。

 

書類の中からはらりと、一通の封筒が落ちました。きれいな封筒を見た瞬間、それが何かすぐわかりました。半年前に景品でいただいたホテルのお食事券が入っている封筒です。いつかコロナが落ち着いて、家族で行こうと大事に収めていたのです。

 

と同時に、その瞬間もう一つ気づきました。お食事券の期限です。

 

開いて確認すると、こんな記述がありました。



なんと期限の最終日に見つけてしまったのです。こんなことってあるのでしょうか?
この「発見した」という出来事に、何かの運命的なものを感じました…。

 

しかし…感傷に浸っている暇はありません。すでに期限まで3時間を切っています。

 

この日、たまたま会社に戻らなければいけなかったので、そのついでに当該ホテルに出向いて事情を説明しました。

 

私「一応…念のためでお聞きするのですが、この食事券を何らかの形で使う事が出来ませんか?」

ホテル「レストランも閉まってしまいましたし、いやーーー」

 

そうなんです。コロナの集中対策がまだ続いているので、遅くとも21時でレストランは終わってしまった後だったのです。これではどうしようもない…と思いました。

 

ホテルの方は、「いやー」と言いながら、

見たことのない角度で首をかしげていましたので、

「あっ、いいですよ。お騒がせしました!」とそのまま家路につきました。

 

私にとってただの紙切れ変わった瞬間でした。


思えば、私は、小さなころから、食事などで大好きな料理は先に食べず、後に残しておくタイプの人間でした。「大事にとっておきたい。後で食べよう」。しかし、他の人に食べられてしまい、結局食べられず…。という事も多々ありました。

 

後に残しておきすぎて、期限切れ…。皆さんもお気を付けを!
 

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