
先日深夜0時から、広島市中央卸売市場の魚市場に撮影に行ってきました
<広島市中央卸売市場>
市場の花、「せり」の時間は4時くらいなので、
ちょっと早すぎる時間ですが、意外とそうでもないんです。
市場には深夜0時くらいから、船やトラックで魚が次々とやってきます。
最近って、セリにかかる前に、
相対取引といって一対一の直接取引によって
入荷が少ない魚種は売り切れてしまうんです。
では何を撮りに行ったのか…。
それは「カサゴ」と「ガザミ」なんです。
出汁がよく出てとても上品な味わいの「カサゴ」
<カサゴ>
淡泊だが上品な甘みの、ワタリガニとも呼ばれる「ガザミ」
<ガザミ>
お店でいただくと、そこそこの値段がする高級魚種なんです。
いわゆる瀬戸内らしい海の幸です。
しかし全国的に知られているのは、広島の場合どうしても「牡蛎」ですよね。
次に「小いわし」ですかね。
その次がぱっと出てきません。
県では、次なる瀬戸内海の名物を作ろうとしているのです。
「カサゴ」をいろんな料理方法でいただきました。
とても味わい深く、例えば観光客もこれを食べると、
リピーターになっていただけるのではというおいしさでした。
<料理人の北岡三千男さんもカサゴの潜在力に期待する>
どうやって…。
実はこの2種類は、稚魚を養殖して放流することができるのです。
そこで、2016年度から「カサゴ」「ガザミ」を集中的に大量放流する計画です。
しかしなぜ高級魚に絞るのでしょうか?
瀬戸内海の漁獲量は、環境の変化で減少の一途をたどりました。
漁業の担い手も、高齢化で減り続けています。
新たな担い手を増やすためには、
ある程度、稼げる魚種が必要なのです。
「稼げる瀬戸内になるために」
今度は、広島にやってくる知り合いと
「カサゴ」食べたいと思います。