さすが、競技人口4億5千万人のスポーツ。2ポイントシュートもあれば、3ポイントシュートもある。
ペナルティーで1点のケースもある。選手の意思と判断次第で、3点を狙うこともできれば、2点を取りにいくこともできる。
あらゆる状況から、3ランホームランや2ランホームランが生まれ、自ずと逆転に次ぐ逆転の展開となるのだ。
しかも、10分の4クオーター制。90分少々で試合の決着がつくわけだから、週末の予定と組み合わせも抜群だ。
この競技の魅力を広めようと、広島でも多くの関係者が奮闘してきた。
日本リーグや、NBLの試合の誘致、手弁当での運営や応援、3ON3のイベントも行われてきた。
かつて3ON3のイベントで広島にやってきていたのが、全日本の中心選手としても活躍した佐古賢一氏である。
呉ポートピアのイベント会場で時間を共にしたのが、かれこれ約10年以上前のことである。
その佐古氏がドラゴンフライズの初代ヘッドコーチとなり、裏方として奔走していた西明生氏がGMを務めている。
そして、ドラゴンフライズはサンプラザに4500人の観衆を集めるチームになった。
そんなことに思いを馳せていると、コートを見ながら、涙しそうである。
いや、それはいけない。バスケットボールのスピード感はそんな「感傷」すら待ってくれない。
是非、競技の魅力はホームコートである広島サンプラザで、チーム誕生の物語は拙著『優勝請負人2』でお読みいただきたい。