最近、ミキサーの勉強をしています(ジューサーミキサー、フードミキサーの勉強ではありません。音の調整・ミキシングをする仕事のことです)。すでに「音楽アラカルト」も橋本アナウンサーと交代で卓に座っていますし、この秋からはいくつか新しい番組のミキシングを担当することにもなりました。下手の横好きですが、機械を触るのが大好きで新たな仕事を楽しんでいます。
アナウンサーという仕事についたのが大学を五年かけて卒業した昭和五十八年。それまで中学から大学までずっと放送部でした。この仕事を選んだのは、もちろんその頃の影響ですが、最初しゃべる側ではなくてミキサーをやりたくて入部しました。よく分かってはいないものの、ずらりと並んだいろんな機械をテキパキ操作するのがかっこいいと思って中学生の頃、「放送委員」に立候補しました。
ところがそのあと高校の放送部では、同期の新入生がミキサー志望の男ばかり九人。放送部ですから、しゃべり手がいないと放送ができません。先輩が新入部員を強制的に割り振りました。そこで私はアナウンス担当になってしまいました。
それから半世紀。卓もデジタル化が進み、操作は驚くほど楽になりました。十年ほど前に一人で番組を録っていましたが、その頃と比べても格段の進歩をしています。スマホと同じでシンプルなことは準備さえしておけば、ボタン一つで容易にできるようになっています。あとは一つ一つ覚えてより複雑なことができるように、しばらくは「勉強中」となりそうです。