先日、ある団体の代表者から「来年の2022年をメドに映画を作って貰えませんか?」とオファーを受けた。ありがたかったし、嬉しかった。もしも、この作品が現実に動き出せば、これまでの経験やアイデア、そして、人脈をすべて…もうスッカラカンになるまで使わなければと思った。尊敬する故・森田芳光監督が常々語っていた「作品作りの基本は、自己ベストの更新」の気持ちだ。誰かと戦う訳じゃない。過去の自分と競うのだ。
最近、仕事をするときによく「チーム」とか「ファミリー」って言いたがる輩がいる。その言葉の裏には「オレが駄目でも仲間が…」のぬるま湯感がある。強い個(オレ)があって初めてチームが作れる。「全員がヒットを打てば、送りバントは要らない」は往年のカープの名投手・長谷川良平さんの言葉だ。
出来上がった環境で仕事をしていると、その環境を作った人の苦労を忘れてしまう。いやいや、忘れるどころか、知りもしない。だから、次に作る「チーム」は、「オレオレ集団」を作りたい。「チーム」と言う名の「仲良し集団」なんて掃いて捨てるほどある。「いいチーム」って言葉は、自分が言うのではなく、周りが言ってくれるものだ。
「私、アイドルやってます」
相変わらず、この言葉に猛烈な違和感を感じる。アイドルって、自分で言うものだっけ?同じように「オレ、チームでやってます」とは、自らがその環境を作り、そして周りに認められてこそ、初めて言える言葉だ。
「いいチーム」「いい環境」「いい作品」を作ることは急務。
「頑張れ!オレ(ヨコヤマ)!」
2021・6・17 AM1・31 横山雄二。