スクリーンを見つめながら涙を流すお客さんの姿を見ていたら、監督した自分自身の胸が熱くなった。
ようやくお披露目できた
映画『愚か者のブルース』
撮影終了からおよそ二年。コロナに振り回され、遅々として進まない編集作業に、業を煮やし続けた日々から解放された気分になった。
とにかく難産だった。
ただでさえ、通常の番組をこなしながらの作品作りは、常軌を逸した作業量。脚本の執筆からキャスティング、撮影場所を決めるロケハンに数千万円の製作費を集める地道な作業。編集から、整音、色の補正と「撮影」以外に膨大な時間とお金が掛かるのが映画。
こんなに追い詰められた経験は、未だかつてなかった。
キャッチコピーは「あれから30年、伝説と呼ばれた監督はなぜ映画を撮らないのか」広島を舞台に堕落した映画監督の心模様を描いた大人の作品。
男臭い友情と嫉妬。男と女の情念。夢と現実が交錯するハードボイルドなストーリー。
正式な公開は、まだ先になるが、作品の評判は上々。ホッと胸を撫で下ろした。間違いなくいい作品に仕上がった。あとは、出来るだけ多くのお客さんに、この作品を送り届けるだけだ。
映画『愚か者のブルース』是非、応援をよろしくお願いします。
~映画『愚か者のブルース』~2022年夏、広島先行上映。
脚本 / 監督・横山雄二
出演・加藤雅也、熊切あさ美、横山雄二、小原春香(元AKB48)、佐々木心音、矢沢ようこ、ノッチ(デンジャラス)、さいねい龍二、仁科貴、太田光(爆笑問題)、未唯(ピンクレディー)、筒井真理子 ほか…。