指揮者
山下 一史

1984年桐朋学園大学を卒業後、ベルリン芸術大学に留学、1986年デンマークで開かれたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。

1985年12月からカラヤンの亡くなるまで彼のアシスタントを務め、以後、デンマーク放送交響楽団などを指揮、着実にヨーロッパでの実績を重ね、1993年から1998年までヘルシンボリ交響楽団(スウェーデン)の首席客演指揮者を務めた。

日本国内では1988年NHK交響楽団を指揮してデビュー、以後国内の主要オーケストラに定期的に出演し、好評を得ている。オーケストラ・アンサンブル金沢のプリンシパル・ゲスト・コンダクター(1991年~1993年)、九州交響楽団の常任指揮者(1996年~1999年)を歴任。また、大阪音大ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団常任指揮者(2002年~2008年)を務め、2005年秋には、新国立劇場より松村禎三《沈黙》公演が招待され、東京の音楽界にも衝撃を与えた。2008年4月より同団名誉指揮者就任。

2006年4月からは仙台フィルハーモニー管弦楽団より指揮者として迎えられ、 R.シュトラウス「英雄の生涯」、リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」、シューマン:交響曲第2番・交響曲第4番などのCD制作も行うなど積極的な活動を展開、2009年4月から2012年3月まで同団の正指揮者を務める。

2008年9月に行われた愛知県文化振興財団主催によるヴェルディ「ファルスタッフ」の公演においても大きな成果を上げ、「第17回三菱UFJ信託音楽賞」を受賞、2009年4月にはサンクトペテルブルク交響楽団定期に出演し、大成功を収めた。 また、2011年2月にはシューマン作曲歌劇「ゲノフェーファ」日本舞台初演や、2013年1月には水野修孝 歌劇「天守物語」を行うなど、現在、オペラ、オーケストラの両面において着実な成果を積み上げている指揮者として、ますます注目を浴びている。

東京藝術大学音楽学部指揮科招聘教授。
また、2016年4月より千葉交響楽団(旧ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉) 音楽監督に就任。