「女性特有のがん検診について知ろう!」

放送日:2021年1月5日(火)

ゲスト:産婦人科クリニック「新甲さなえ女性クリニック」新甲さなえ先生
パーソナリティ:伊藤文、牧瀬和人

おひるーな放送中の出演者
Q.去年1年間はクリニックの現場でも新型コロナウイルスの影響が大きかったのでは?
とにかく感染対策に気を使いながらの1年となりました。ただ産婦人科は発熱した方が来るケースが少ないため、緊急事態宣言が出てすぐの時に患者さんの数が減ったものの、それ以降の受診率は思ったより下がりませんでした。人間ドックや検診センターはキャンセルが相次ぎ、夏~秋頃までの受診率は通常の10%程度にまで下がったようです。 県の医師会としては、コロナ禍のキャンペーンとして「検診を受けよう」と呼びかけを行っています。
Q.県は受診率についてどのくらいを目標に掲げているのでしょう?
受診率50%以上を目標に掲げています。今の健康も大切ですが、70歳以降をいかに元気に暮らすかが非常に大切です。健康寿命を延ばすために今、何をしたら良いのかということを考えてみると良いと思います。
Q.健康寿命を延ばすために心がけるべきこととは?
 世代によって気を付けるべきことは違うのでしょうか?
どの世代も1番はやはり生活習慣。食生活・運動が中心になってきます。
こども世代は特に身体ができていく途中なので、栄養バランスと運動が非常に大切になります。女性の場合、過度なダイエットをすることで将来、骨粗鬆症を引き起こす原因にもなりますし、あまり日に当たらないというのも骨をもろくする可能性があります。間違った美容的意識で暮らしてしまうと20年後30年後に大きな影響を与えてくるということが知られています。
働く世代については、生活習慣を改善することとストレスを避けることなどが将来の健康寿命に繋がりますし、検診を受けることも当然必要となってきます。
残念ながら楽しいこと・美味しいものは身体に良くないことも多くあります。自分の欲求をどう抑えて付き合っていくのかも重要なポイントですね。
Q.広島県は女性特有のがん(乳がん・子宮頸がん)の検診受診率が低いと言われています。
 特に若い世代の受診率はいかがでしょうか?
最近はネットの影響もあり、若い方で検診を受ける方も増えてきている印象です。
しかし子宮頸がんが性交渉によるウイルス感染で起こるということを全く知らない女性もたくさんいます。大人の女性であれば誰しもがリスクを抱えているということをもっと多くの方に知っていただきたいです。
Q.子宮頸がんの検診に行く前に知っておいた方が良いことはありますか?
子宮頸がんの検診では、子宮の入り口の細胞を綿棒やブラシのようなものでこすって採取し、その細胞を顕微鏡で調べます。下半身の下着は取っていただく必要があるので、検査の際は脱ぎ着のしやすい服装がおすすめです。違和感はありますが、そんなに痛い検査ではなく、検査(採取)自体は数秒で終わりますので、怖がらずに来ていただきたいです。
また月経中は細胞が取れやすくなるため、可能な限り避けていただくようお願いします。 また月経周期や出産経験など簡単で構いませんので婦人科的な問診の際に慌てなくて良いようにメモを準備しておくのも良いかもしれません。
Q.検査はどのような流れで行われるのでしょう?
まず問診があります。その後診察がはじまります。
最近のイスは電動で動く場合がほとんどですので、座っていればすぐに終わります。
目隠しや膝にかけるバスタオルなども用意がありますので、ご安心ください。
Q.乳がん検診はいかがでしょう??
乳がん検診では上半身の洋服を脱ぐことになりますが、ガウンを着るなどの対応ができます。
40歳以上の方はマンモグラフィーで検査をしますが、40歳未満の方は、マンモグラフィーでは乳腺の状態などによって検出率が下がる場合もあるため、主にエコーでの検診となります。一般的な乳腺クリニックでは、ご希望に応じてマンモグラフィーとエコーの両方を受診することも可能です。
Q.子宮頸がんと子宮体がんの違いとは??
月経周期が乱れ始めると増殖能力が出てくるため子宮体がんが興発する年代は閉経期以降となります。子宮体がんの方は受診する方が子宮頸がんと比較してかなり限定的となります。ただし、月経周期が非常に不順である方、不正出血を繰り返す方、閉経後に出血があった方は半年に一回の子宮体がん検診をお勧めします。
おひるーな放送中の出演者

伊藤)今日は、広島市南区の産婦人科クリニック「新甲さなえ女性クリニック」新甲(しんこう)さなえ先生に教えてもらいました。ありがとうございました!