被爆電車特別運行プロジェクトは、被爆70年プロジェクトの一環として2015年にスタートし、5年間で約2,700名の方にご参加いただきました。
被爆75年となる2020年も、引き続き取り組みを実施することで、検討を進めておりました。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、主催者で協議を重ねた結果、参加者の皆さまに安全に乗車体験をしていただくことは困難であるという判断に至り、これまで同様の一般参加者の乗車体験は中止することになりました。
しかし、このコロナ禍だからこそ、被爆の惨禍から復興を遂げた「653号」を広島市内で走行させ、その模様をネット配信し、国内外に向けて「平和」を発信いたします。
We, the survived tram project, has invited passengers to the survived tram 653 every summer.
On this tram 653, they watch videos about how Hiroshima was reconstructed
from atomic bombing. Also they enjoy the scenary from 653.
However, we regretfully announce the cancellation of this event because of COVID-19 in this summer.
Instead of that, we would run 653 in the central part of Hiroshima city and live
stream a video of the senary from 653 on Youtube.
Hopefully, we could spread a message of peace through this live stream.
「ひろでんビュートラム」では653号が今どこを走っているのか、その場所はかつてどんな場所だったのかを同時に見ることができます。
配信時には被爆当時の写真や、皆さんから寄せられた写真やイラストなども掲示されます。
「75年前」の広島を想像しながら「今」の広島と比べてみてください。
653号の現在地が分かります。ポイントに近づくと、そこで撮影された写真が現れます。「ひろでんのある風景」に応募いただいたあなたの作品も出てくるかも?
現在・過去のボタンを押すと地図が切り替わります。過去はどんな街だったんでしょう?
各電停の名前の変遷や乗降客数情報など、マメ知識が飛び出します!
※画像はイメージです。デバイスによって表示が異なる場合があります。
8月6日、9日のライブ配信終了後は下記の映像を公開予定です。
?ひろでんビュートラム配信画面レビュー
?ついつい見入っちゃう。運転席 かぶりつき定点カメラ
?653号の車内見学!?360度カメラ・・・etc
映像は「ひろでんビュートラム」で順次公開していきます。
公開スケジュールなどについては公式twitterでお知らせする予定です。
※ご乗車いただくことはできません
※当日の交通状況等により運行時間が前後することがございます。
広島電鉄には1945年8月6日、広島に投下された原爆の被害に遭いながらも、その原型を留めている車両が現在3両在籍しています。
そのうち2両(651号・652号)は現在も現役でお客さんを乗せて走行しています。
被爆電車運行プロジェクトでは江波付近で被爆した653号が広島市内を走ります。
【653号】
被爆電車運行プロジェクトで使用している653号は、1942年に製造された広電生え抜きの車両。当時としては大型車両かつエアブレーキなど最新の設備を搭載した近代的な車両でした。
1945年8月6日、江波付近で被爆し大破。1945年12月に復旧した後は、ワンマン化、冷房機器、ICカードリーダーなど時代に合わせた改修を受けながら、市民の足として走り続け、2006年、営業運転から引退しました。
その後、車庫で保管されていましたが、2015年、被爆70年の取り組みとして被爆当時の車体の色を再現し、復帰。ご応募いただいたお客様を乗せて原爆の被害や、広島の復興の様子を車内で上映しながら走行してきました。
被爆電車運行プロジェクトでご乗車いただいたお客様は2015年~2019年の5年間で2700名。平和を伝える重要な語り部として今年も広島市内を走ります。
募集は終了いたしました
中国放送 視聴者対応:082-222-1155(平日午前10時~午後5時)
メールアドレス:tram@rcc.net